だしがら

ロボット・ドリームズ

タグ: なし

友人が友人におすすめしていたので、ロボット・ドリームズを見に行った。

映画『ロボット・ドリームズ』オフィシャルサイト大ヒット上映中!|第96回アカデミー賞長編アニメーション映画賞ノミネート その出会いに世界中が恋をしたhttps://klockworx-v.com/robotdreams/

セリフがないアニメーション作品。割とニッチでは?と思ったけど子供もいて驚いた。
セリフがない分むしろ見やすいのかなあ、と思ったところでトムとジェリーにも基本セリフがなかったのを思い出した。
ついでにトムとジェリーのセリフがある回はなんとなく苦手だったのも思い出した。

セリフがない作品を見たのはそれこそトムとジェリー(あたり)以来なので十数年ぶりとかなんじゃないかと思うんだけど、こちらはコメディ作品ではない(ターゲットの年齢層も多分違う?)ので各シーンの描き方も見所だった。

印象的だった要素の1つは劇伴。
そうではない箇所もあるけれど、一部のシーンのBGMは登場人物達が実際に演奏、あるいはラジカセで流している曲になっている。
しかも音がでかい。その音が全面に出ていて、主人公たちの気分の高揚も表しているようだった。
普通の作品でもBGMだけのシーンはあるけど、ダイジェストシーンみたいなところに使われることが多い。
ところがこの作品はセリフがないので、むしろ一番盛り上がるシーンでこういうことをしていて、こちらまで楽しくなってくるシーンだった。
セリフがない作品を真面目に見たのは初めてなので他の作品でもそういうものなのかは知らんけど(まあそうするのが一番効果的ではあるのでやっていそう)。

もう1つ、タイトルの通りロボット(だけでなくもう片方の主人公のイヌもなんだけど)、たびたび「もしこうだったら……」という夢を見る。
その夢は謎の演出によって始まることもあったけど(1箇所だけだったような…… そこはたぶん笑ってよかった?)、ほとんどは地続きに始まるので、おっ!?と思わせておいて夢でした〜みたいなことになる。
その夢から現実に引き戻される瞬間の演出の仕方に多様性があって面白かった(流石にこれはこの作品特有の演出でしょ)。

終わり方はいろいろ含みもあって、まあこれでよかったのかな……という気もするし、ちょっとむずがゆい気もした。

あとイヌがちゃんと学習してたのすき。